大分時間たちましたが、10月14日福島県田村市滝根町にある仙台平(せんだいひら)へ遠征しました。
当日は福島県南部と茨城県境付近は雲が流れる予報だったので希望が丘の北北西
55Kmの仙台平(標高870m)へ初めて遠征することしました。

自宅からは常磐道から磐越道に入り、2つ目の小野ICを出て約20分の所です。
希望が丘、朧滝とほぼ同じ1時間で山頂駐車場到着。
”あぶくま洞”や”星の村天文台”の前を通り過ぎ、登りきった山頂にあります。
山頂だけあって視界は良好。南側に展望台、北西側に木立がありますが、
それ以外に視界をさえぎるものはありません。

但し、県道381号の分岐から山頂駐車場への約400mは道幅狭く、対向車が来た場合はどちらかがバックするしかないのが難。

光害状況は南南西から北北西にかけては滝根町、郡山市の街光と思われる影響で
低空は希望が丘より明るい。東側半分は希望が丘と同等の暗さで良好。
高度45度以上の天頂付近は標高が高いのでかなり暗い。
希望が丘と同様に人口光が直接見えないので、駐車では足元は真っ暗で
赤色ランプを点灯しないと歩けない。展望台に上がれば滝根の町明かりが見える。

東側 大滝根山
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南側
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西側
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北側
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4時過ぎに到着。ちょっと風が強いが設営開始。
日没後柏市の同業者1名が到着。
宵の口カップルが展望台で満天の星空観望を楽しんでおり、男性が女性に
星座の解説をしていましたが、ちょっと勘違いしているところもありましたが
細かいことは無しにして、そっとしておきました。

さて、当日のターゲットはVisac Reduser付きFl1280mmで
M31の3枚モザイクに挑戦!

こんな感じ
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M110が写野から外れるが、まっいいか。

真ん中から撮影開始するためM31を自動導入。ぴたりと真ん中へ。
構図の傾きを修正しスタンバイ。なんとガイド画面中央付近にM31銀河中心核が
見える。撮影鏡とガイド鏡の軸がほぼ合っている。
銀河真っ只中の恒星をガイド星にして、20時半ごろ撮影開始。

日没までは快晴でしたが、薄明終了後、雲が北西から南東へ流れ始める。
常時5~6強m/secの風が吹き、時折強い突風が吹き始める。
600Sec 12コマ撮影したが、ほとんどがガイドが流れ恒星が土星状態になって
いる。何とか使える3コマをコンポジットし、ざっくり画像処理してみましたが、
やっぱり恒星は楕円になり気味ですね。また、なぜか僅かに左にずれている。

★M31 アンドロメダ銀河
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撮影鏡筒:Vizen VC200L+×0.7Reducer Fl1280mm
赤動儀:Vixen SX-P
撮影:ISO1600 600sec×3コマ 加算平均コンポジット

子午線を通過し、鏡筒が直立状態となり突風をもろに受けやすくなった為
M31の3枚モザイクを諦め、ためしに東天低いオリオン座の馬頭星雲に鏡筒を
向けたが、状況は変わらない。

柏市の方はすでにポタ赤に35mmカメラレンズでオリオン座付近を
撮り始めておりました。さすが!
当日は慌てて出発したため、短焦点屈折、カメラレンズを忘れてきた。

朧滝、希望が丘が駄目な場合の選択肢が広がったことは間違いない。