新月の翌日の7月30日福島・山形県境の白布峠に遠征てきました。

早い梅雨明けで期待していた今回の新月期たっだのですが、下弦を過ぎても、世間的には晴れですが
天体写真マニアにとっては曇りが続き、中長期気象予報でも当分すっきり晴れない雰囲気でした。
そんな中、30日に奇跡的に房総半島南部と福島県北部が何とか晴れそうな予報ができ来た。
初めての房総遠征も頭をよぎったが、より風が弱く、より近くて慣れている白布峠遠征を決行しました。なんと7月は2回目の白布峠です。

16時前に現地到着。ゆったりと機材設営を開始していると、ここ一年最もお会いする機会の多い石岡のkashalさんが到着。続いて観望派の新潟の方と大宮の方のお二人が到着。新潟の方には13㎝双眼鏡で色々な天体の観望させていただき、本当にありがとうございました。

日没時は全天快晴だったので、大いに期待が膨らみましたが、薄明終了頃には薄雲がかかり始め、瞬く間に全天うすぐもに覆われてきました。SCWの”局地”画像では真っ黒なのに・・・・
”観測”の衛星画像を見てみると、なんと20時ごろから西から雲が流れてきているではないか。
雲の速度と大きさから22時ごろから晴れてきそうなので、それまで待機。

さて当日の撮影対象はケフェウス座の銀河NGC6946です。21時59分撮影開始。

★NGC6946 渦巻銀河 ケフェウス座 距離:2250万光年 、視直径:11.5′✖10′
NGC6946_2022.07.30_白布峠-5.

鏡筒:VC200L D=200mm,  FL=1800mm  直焦点
赤道儀:SXP 、カメラ:D810a
ガイド:カメラ:ZWO ASI290MM MIN , PHD2、N.I.N.Aによるディザリングオートガイド
撮影条件:ISO1600, 600sec×30コマ 総露光時間=5時間
日時2022.07.01 21:59~03:09、 撮影地:福島県北塩原村 白布峠
面積比39%にトリミング
オリジナル画像はこちら➡NGC6946_2022.07.30_白布峠-5 | Masato Toshimitsu | Flickr

前回と比べ透明度、暗さは若干悪い感じですが、シーイングはそこそこ良かったので、
いつもよりオートガイドは安定していました。お陰で画像の歩留まり久々の100%です。
特に子午線通過前後の前半は今までにない超安定でした。後半はそよ風と僅かな靄で
多少暴れましたがまずまずのガイディングでした。
5時間の露光で、何とかHⅡ領域が淡く出て来ました。

■前半の10コマ、1時間50分
RMS・・RAー0.38″、 DECー0.32″、 Tatalー0.49″
オートガイドログ-2022.07.30-1


■後半の20コマ、 3時間34分
RMS・・RAー0.47″、 DECー0.35″、 Tatalー0.58″
オートガイドログ-2022.07.30-2

10分毎の飛跳ねはディザリングいよるもので、RMSの計算にはには含まれてないようです。