早い梅雨明け直後の猛暑がつづくなか、7月1日福島、山形県境の白布峠に遠征しました。
最初は何とか晴れていて風が弱そうな南会津町の台蔵を目指して、白河でSWC最終確認したところ
南会津にも雲がかかってきそうに変化してきたので、最終的に白布峠に決定。
16時頃現地到着。23℃・・・涼しい!郡山を通過する時は36℃だったので、ここは別天地ですね。

設営を開始していると、4月に花立山でお会いした”しょき”さんが到着。薄明開始までに合計5人の同業者で賑わいました。

さて今回のターゲットは遥か4800万光年先の淡く小さいりゅう座の銀河NGC6140です。
しかし小さいといっても、先月撮影したM57は視直径1′なので、その6倍の大きさですが
M57と比べると暗く淡いです。
この銀河の作例は日本では数少ないようで、マイナーな対象のようで、画像処理には苦労しました。

20:55 撮影開始。全天快晴、ほぼ無風、シーイングそこそこ(中の下)。気がついたら米沢盆地には
雲海がかぶっていて、かなり暗い。これは期待が持てる。
夜が更けるにつれて、天の川が益々濃くなってきた。ケフェウスの右足辺りが
こんなにうねっている天の川を見るのは初めての感覚です。

★NGC6140 渦巻銀河 りゅう座 距離:4800万光年 視直径:6.5′×4.5′
NGC6140_白布峠_2022.07.01.
鏡筒:VC200L D=200mm,  FL=1800mm  直焦点
赤道儀:SXP 、カメラ:D810a
ガイド:カメラ:ZWO ASI290MM MIN , PHD2、N.I.N.Aによるディザリングオートガイド
撮影条件:ISO1600, 600sec×24コマ 総露光時間=4時間
日時2022.07.01 20:55~02:40、 撮影地:福島県北塩原村
面積比54%にトリミング
オリジナル画像はこちら➡NGC6140_白布峠_2022.07.01 | Masato Toshimitsu | Flickr

撮影条件が良かったのですが、コマ数を稼いだ割には淡い部分が出てきませんでした。シーイングがもう少し良ければ・・・。

それにしても見事な夏の天の川を拝めました。感謝!