磯じいの天体写真ライフ

晴天と無風を追い求めて、走り回ってます。

2016年06月

親子亀から親子カンガルーへ

今日も朝から雨です。九州地方は日曜日(26日)につかの間の晴れ間が出ましたが、それを除けばもう10日以上毎日雨・雨・雨。それも時折、すごい雨が降って、震災被災地の熊本、大分及び九州各地に土砂崩れ、洪水等の被害が出ています。

長雨の中、新月が近づいてきたので、機材の点検をしておりますが、気になっていた時折発生するガイド不安定の要因を考えてみました。

現在、ガイド鏡を親子亀方式でマウントしていますが、赤道儀にかなりの負荷をかけているのでと考えていました。
そこで搭載モーメント荷重は仕様に対してどのくらいかを算出しました。

従来:親子亀方式マウント
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主鏡(VC200L):11Kg×25cm=275Kg・cm 撮影カメラ、アリガタ取り付け状態
ガイド鏡:1.7Kg×48cm=81.6Kg・cm   撮影カメラ、アリガタ取り付け状態
ファインダー:0.6Kg×43cm=25.8Kg・cm
合計:382.4Kg・cm   仕様:搭載可能モーメント荷重32.5~400Kg・cm

あらら 搭載可能モーメント荷重最大値ぎりぎりですね。搭載可能ということが、Fl 1800mmを安定してオートガイドすることを包含してるかどうかは不明ですが、少々無理があったようですね

対策は2つ
1.オフアキシスガイド
2.  カンガルー方式マウント

1項は以前挫折したので、今回はカンガルー方式にトライしてみよう。
しかし、現在使っている6cm、Fl 430mm屈折ガイド鏡は鏡筒長く、ドローチューブの繰り出しも大きいため、主鏡下に取り付け出来ません。
そこで、カメラ望遠レンズ200mm+×2バローレンズ=400mmで挑戦!

主鏡のアリガタレールに10mm厚の蜂の巣プレートをM6ボルト4本で固定し、それにガイド鏡装着用のプレートホルダーSXを取り付けました。アリガタレールはK-ASTECさんにボルト用穴を4箇所追加工していただきました。

親子カンガルー方式マウント
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んー。何とか取り付けられ、バランスも合うようです。
ステラショットを導入したのでファインダーは不要です。念のため眠っていたLEDドット透過式等倍ファインダー(80g)を装着。これで十分です。

ガイドカメラ取り付け部拡大
判りにくいのでアリガタから鏡筒を外して赤道儀に装着した状態
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さてその効果は?バランスウエイトの位置に注目!

挑戦後
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挑戦前
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なんと延長シャフトの先端にあったウエイトが延長シャフト無しの状態に。

ウェイト位置の移動量及び延長シャフト削除による
モーメント荷重の減少量はー157kg・cm
挑戦後の搭載モーメント荷重=382-157=225Kg・cm

大幅な改善ですね。

しかし、心配事が2つ
1.鏡筒の方向が地平線からー30度になった場合ガイドカメラ後端が赤道儀と干渉する。
2.蜂の巣プレートは両端固定できなかったため、片持ち梁となり、ガイド鏡の重量でたわみが発生する。

1項は天体望遠鏡なので地平線より下の対象を撮影することはないですね。それにStarbook10は地平線で日周運動追尾を強制停止してしまう。但しウエイトバランス取り時は要注意!

2項は単純片持ち梁として、たわみ量を簡易計算してみましょう。

断面2次モーメントI=bh^3/12
          =7.92×10^-9  m^4

たわみ量δ=P l^3/3EI
      =0.0037 μm
ガイドセンサーのピクセルサイズは4.65μmなので、たわみの影響はほぼゼロと考えて良いでしょう。 

そうかアルミさんのヤング率は70.3か。私のヤング率も数年でアルミさんに追いつくな。
いや、私の場合はヤング率じゃなくてオールド率ですね。がんばろう。 

早く晴れないかなあ。 
                             
梁の長さ l=70mm
梁の暑さ h=10mm
梁の幅  b=95mm 
荷重    P=1.8Kg
ヤング率 E=70.3GPa  (アルミニウム)

注)梁の幅寸法は穴の体積分を勘案し、設定してあります。
実物は120mm
















2回目の五ヶ瀬遠征

今日は新月。しかし九州地方は昨日遂に梅雨入りし、今日も雨。豪雨など無く、適度に降って、早い梅雨明けを期待するのは私だけかな。

5月30日、2度目の五ヶ瀬村へ遠征しました。
当日は薄明終了20時56分、月齢23.3の月の出0時43分で正味3時間47分の勝負です。前回とはうって変わって、全体的にもやっとした感じ。標高1400mmではあるが、AM2時で気温15℃(前回は5℃)とは暖かすぎるのでは。
しかも南天低空は雲に覆われている。

ということで、南天は諦めて、今期最後のチャンスのM101にしました。

★M101 回転花火銀河 おおくま座
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鏡筒:VC200L D:20cm、FL:1800mm、F9  直焦点
カメラ:D810A
ガイド:屈折6cm、F7.2、カメラ SX Superstar PHD2でオートガイド
撮影条件:ISO1600、600sec×20コマ:総露出時間3時間20分、気温:15℃

構図がちょっと右にずれましたね。
約70%にトリミングしてみました。
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強調処理をしなくても、淡い外側の腕もなんとか出ましたね。
北西方向に矮小銀河NGC5477が写っています。
次回(来年?)は腕のコントラストと中心部の解像度を上げるのが課題。

この薄茶色の部分ですね。
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そのためにはガイド精度をワンランク上げないといけません。
現在、目標1.2秒角を何とかクリアーしているが、新目標0.5秒角。

春の銀河撮影はもう終わりかな。夏は何を撮ろうか。
でも、遥か1000万光年の銀河を撮っていると、なぜかわくわくしてきます。

今回もうひとつ試したことはステラショットの導入精度。
導入補正を2回やればほぼ完璧に中央に導入できそう。これでファインダーは不要ですね。上記画像の構図ずれはオートガイドのキャリブレーションがおかしな挙動したのでやり直した際にずれたようです。キャリブレーション後の構図確認は必須ですね。
ピント合わせはBackyardよりライブビューが見やすいため、やりやすい。
DigiCamControlと同等です。ピント、構図確認、撮影スケジュールをステラショット一本で出来そう。

次回はステラショットのオートガイドの精度とモザイク合成を確認する予定。
モザイク撮影機能は秋~冬の楽しみが増えました。



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