梅雨入りが近づく中、6月4日昼頃SCWの局地予報を見ると、茨城県北部沿岸部は日付が変わる時間まで晴れるとの予報。ということで、水沼ダムへ撮影に行くことにしました。
ここ水沼ダムは自宅の北東8.5Kmに位置し、車で20分弱の所です。
ちなみに希望ヶ丘の東南東約15Kmです。花園川水系の花園渓谷と浄蓮寺渓谷の中間に位置し、秋は知る人ぞ知る紅葉の名所です。

但し、撮影場所は南北に流れるV字谷の底の川に近く、東と西は山が迫っているので、視界は狭いです。南はV字に開けていますが、明るいですね。城里、星野よりは暗く、朧滝よりは明るいというところでしょうか。北は朧滝に迫る暗さです。
ここの駐車場は県道添いですので、宵の口は車のヘッドライトが気になります。
短焦点はちょっと難しいかもしれませんね。トイレはあります。

さて、当日は薄明終了から月の出まで2時間ちょっとの時間しかありませんが、もう6月というのに春の銀河をしつこく(というか往生際が悪く)追いかけてみました。

★NGC5371とNGC5350ほかHCG68 りょうけん座 渦巻銀河、楕円銀河たち
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鏡筒:VC200L D=20㎝ Fl=1800㎜ 直焦点
赤道儀:SX-P、カメラ:D810A 
ガイド鏡:D=6㎝ Fl=240㎜、ガイドカメラ:QHY5L-ⅡM、 ガイド:PHD2
撮影条件:ISO1600 ,600sec ,14コマ、総露出140分(2時間20分)
撮影日時:6/4 21:02~23:30  場所:北茨城市水沼ダム
RAP2でダーク、フラット処理、 DeepSkyStackerでコンポジット,StellaImage8, Phtoshotcc、FlatAide Proで画像処理

今回の撮影は薄明終了間際から月の出直後にかかったため、なかなかでフラットフレームが合わなくて、最終的に4つのグループに分けてRGB別に撮影し、ベイヤーマージファイルを作成し処理しました。通常はスカイフラットかLEDライトボックスでワンショットフラットで撮影していましたが、今回はなかなか大変でした。

もう少し増撮りをして、解像度、透明感を上げたいと思いますが、この新月期チャンスはありますかね。
期待するほうが無理かな。