今日は春分ですね。そうです。地球が春分点を通過する春分日です。太陽系内の位置と方向の基準となる太陽黄経0度を通過します。【国民の祝日に関する法律】第2条では”春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ”という日で”春分の日”と呼称する祝日だそうです。私的に言えば”大宇宙。大自然に感謝し、生命を大事にする日”ですね。人類は大宇宙、大自然に育まれた限りない生命によって、存在していることを忘れてはいけないですね。ちなみに春分日は国立天文台が前年の2月1日に発表します。
さて、新月間近ですが、スッキリした晴れ間は当分なさそうですね。
ということで、昨年撮影した画像の再画像処理を又やってみました。
12月2日に撮影したアンドロメダ座のエッジオン銀河NGC891は4時間40分の露出をかけましたが、ぼけた画像で、なぜ?という感じでした。
●旧画像
〇新画像
銀河の精細感が上がり、寝ぼけた画像から少ししゃきっと締まった画像になりましたね。暗黒帯もコントラスト上がりましたね。
今回は天文ガイドの’16₋10月号から5回連載されたGoogleのNik Collectionを一部の工程で使ってみました。このアプリは昨年春に無料になったばかりですが、それまでは$499で販売されてたそうです。又、AdobeのPhotoshopccで代表される3種類のレタッチソフトのホストアプリとしてプラグインで使えるので楽ですね。
Nik Collectionは8種類のアプリが内蔵されていますが、天体写真に使えそうなのはSilver Efect Pro2とColor Efect Pro2だそうで、天文ガイドにその使用法が細かく紹介されています。但し筆者は、このソフトはフィルター機能としての技術的な詳細が公開されていなく、ブラックボックス化されているので、科学写真としての天体写真には”?”な部分もありますと紹介されております。
取り敢えず使ってみました。
モノクロ画像生成アプリSilver Efect Pro2の中の"ファインアートプロセス"と"色感度+"というプリセットが使えそうです。今回はファインアートプロセスを使ってみました。
Silver Efect Pro2はモノクロ生成アプリなので前処理として元画像をRGB3色分解しておきます。
三色分解された各画像をPhotoshopccで開き、グレースケールからRGBカラーに画像モードを変換しておきます。Nik Collectionはグレースケール画像では処理できないからです。
フィルター(T)のプルダウンメニューのNik Cllection→Silver Efect Pro2を立ち上げる。
プリセット”ファインアート”で画像処理中の画面
もう一つ便利な機能はピクチャーコントロールで処理範囲を円形で指定できます。
これはNikon Cupture NXのピクチャーコントロールとほぼ同じですね。
明るさ、コントラスト、ストラクチャーのスライドを移動させて、最適な設定をします。
これをRGB各画像を同じ設定で処理し、グレースケールに戻して、RGB合成で完了です。
カラー画像のままでも処理できますが、生成された処理画像はモノクロなので、レイヤーの描画モードを”通常”から”輝度”に変更すれば明暗のみに反映されたカラー画像になります。このままでは明暗だけが変更されるので、薄い色になりますので、背景とレイヤーを統合して、彩度を上げればいいでしょう。
もやっとした画像が引き締まります。いかがでしょうか。
どんな画像処理も同じだと思いますが、ポテンシャルの高い画像だとあっと驚く効果が得られますが、低いとざらざら感や色むらが出てきます。又、高くてもやりすぎも同様です。
詳細は天文ガイドの記事をご参照ください。
コメント
コメント一覧 (2)
系外銀河の処理はシャープ系のフィルターや画像復元(デコンボリューション)をどう使うかがキモなんでしょうね。私も少し勉強しないと・・
isozee
がしました
そうですね。系外銀河の場合、色彩処理よりも、シャープ系のフィルターでディティール強調をして浮かび上がらせることが多いいと思います。達人の皆さんからの情報や自分で仕入れた情報を試行錯誤しながら、”マルさんの画像処理講座”を基本にして、自分なりのノウハウとしています。”マルさんの画像処理講座”は現在もたまに見返していますよ。私の画像処理バイブルです。
isozee
がしました