2月3日久し振りに朧滝に遠征しました。
当日は上弦間近の月齢6.1の月が沈むのが23時半過ぎで撮影時間が新月時の半分という悪条件ですが、今新月期は色々あって遠征できなかったので、強行しました。

さて当日はノープランできたのですが、撮影開始まで十分時間があり、結局1年ぶりにかみのけ座のNGC4725、NGC4712付近としました。そして以前からやろうとしてやれなかったステラショットのモザイク撮影機能を使ったデザリング撮影にトライします。

まずモザイクタブをONにして、3×3モザイクの重複率を99%に設定します。このままでは毎回1%の移動(D810の1.5クロップでは長辺方向に50ピクセル)となり、コンポジット後の捨てる範囲が大きいので、仮想焦点距離をとりあえず9000mmに設定します。(D810Aの1.5クロップの写野は2700㎜相当)

モザイク設定画面
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拡大・・・9個の+が1フレームの写野中心位置
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長辺方向15ピクセル、短辺方向に10ピクセル移動となります。廃棄率0.2%
毎回導入補正を行うと時間がもったいないので、先頭フレームのみ導入補正としました。結局、フレーム間のロスタイムはガイド安定時間を含めて10秒と設定。

★NGC4725、NGC4712 かみのけ座
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鏡筒:VC200L、D20cm、FL1800mm
撮影カメラ:D810A 直焦点 1.5クロップ
赤道儀:SXP,ガイド:QHY5L-ⅡM Stellashot
撮影条件:ISO1600、600sec×24コマ、総露出時間:4時間
使用ソフト:RAP2、Stellashot, StellaImage7, Photoshopcc

オリジナル画像はこちらhttps://www.flickr.com/photos/141412206@N03/32750503421/in/dateposted-friend/   2/10 追記

4時間の露出で撮ったが、期待したほど淡い腕の部分が描出出来なかった。
画像処理技術の未熟さか、20㎝+デジイチでは少し露出が足りなかったか、
シーイングの悪さか。全部かな。

当日は快晴微風ですが、シーイングはかなり悪かった。今の時期致し方なし。
結局、いつもの責任転嫁で落着です。


ところで、デザリングの結果はいかに。

比較明合画像の恒星の動き

上から撮影順となりますが、逆北斗七星状態です!
やっぱり1フレーム毎に導入補正を入れないと正確な移動は無理のようです。
肝心の画像への効果は検証中です。上記、NGC4725の画像はダーク減算を行っておりません。

尚、ステラショットのモザイク撮影機能を使った簡易デザリング撮影方法は
KY博士さんのブログの記事を参考にさせていただきました。