12月2日希望が丘へ遠征しました。当日は久しぶりの大盛況で15人の大撮影会となり、また天文誌をにぎわしているそうそうたるメンバーが勢ぞろいしていました。
さて、当日の第一のターゲットはおおぐま座の不規則銀河NGC7318です。上ってくるのは夜半過ぎですので、それまでは秋の銀河アンドロメダ座のエッジオン銀河NGC891を撮っておく予定です。
初冬の夜は長い。薄明終了から薄明開始まで11時間8分の長い夜を楽しもう。
ということで月没(18:46)を待って、19時 NGC891を撮影開始。
★NGC891 系外銀河 アンドロメダ座
赤道儀:SX-P、 カメラ:D810A、ガイドカメラ QSY5L-Ⅱ
オートガイド:Stellashot
撮影条件:ISO1600、600sec, 28枚、総露出時間:4時間40分
約50%にトリミング
もともとエッジオン銀河の外縁部はもやっとした画像になることが多いのですが
それにしても、露出時間の割りには透明感、鮮鋭感、解像感、色味が足りないですね。
0時を過ぎ、おおぐま座の杓部分が高度40度を越えてきたので、不規則銀河NGC7318を中心に東側にあるNGC7329,すぐ南側のHCG56に鏡筒を向け、0:50撮影開始。
★Twisting with NGC7318(注連縄銀河) & NGC7329, ,HCG56 おおぐま座
鏡筒:VC200L Fl=1800mm, D=200mm
赤道儀:SX-P、 カメラ:D810A、ガイドカメラ QSY5L-Ⅱ
オートガイド:Stellashot
撮影条件:12/2 希望が丘 ISO1600、600sec, 21枚、
12/6 花立自然公園増し撮り ISO1600、600sec, 25枚
総露出時間:7時間40分
約50%にトリミング
当日、カメラ用DDコンバータを不注意により壊したため、フル充電の純正バッテリー3個を交換・充電しながら撮影。予定の枚数が稼げなかったため、12/6に風の条件がよさそうな花立自然公園に遠征し増し撮りをしました。
花立の当日は上弦前の大きな月が22時半に沈む頃には吹き荒れていた強風も予報どおり微風に変わり、遠征は正解でしたね。
それにしてもNGC7318は面白い形をしてますね。海外の作例のネーミングは
Twisting with NGC7318 というのが多いんですが、日本ではねじれ銀河いや時節柄 注連縄銀河かな?
なんとかはるか4億光年かなたのHCG56の五つ子の銀河が写りましたね。NGC7318は5200万光年です。深遠の宇宙を覗いた気分ですね。
★HCG56 上記画像を切り抜き拡大
コメント
コメント一覧 (8)
銀河撮影は惑星と同様にシーイングが勝負ではないでしょうか。季節風が弱まり、上空の気流が落ち着いた時がチャンスですが、なかなかそんな好シーイングには恵まれません。今朝も木製に振られてしまいました
isozee
が
しました
そうですね。長焦点撮影はシーイングが悪いと画像がボケるし、ガイド精度もわるいため、更にぼけぼけになりますね。ことさら気流が落ち着いた時のチャンスを逃したくないですね。もう木星の撮影期になりましたか。
mn3192さんの惑星画像いつも楽しませてもらっております。
isozee
が
しました
まーちゃるです。
おお!早くも銀河シーズン先撮りですね!
僕も来年は銀河もいきたいと思ってますが…
マイサンのR200SSを都合のいい時だけ使ってしまおうかと画策中です。
丘、楽しかったですね!
またご一緒させてもらいましたらお話を色々聞かせてください(^-^)
isozee
が
しました
夜半過ぎれば、冬の星座が南中を過ぎて、おおぐま座、りょうけん座、しし座等の春の星座が上がってきますので、銀河撮影シーズンとなります。
グレードアップしたR200SS良さそうですね。銀河も面白いですよ。ぜひ又、お会いしたいですね。
isozee
が
しました
あの日の丘はすごかったですね。あんなに多くの鏡筒が並んだのは初めて見ました。
私は一人だけ特等席に陣取らせてもらったのですが、いろいろ不具合があって皆さんとのコミュニケーションを楽しむ余裕がありませんでした。長距離砲は安定していますね。ガイドが安定しているんでしょうね。
isozee
が
しました
私もカメラ電源供給がトラブって、マルさんとは朝の撤収時のご挨拶しかできず、失礼しました。しかし、当日は大盛況でしたね。多分、彼の地では私も初めての経験でした。同好の方々がたくさんいると安心で楽しいですね。又お会いできるのを楽しみにしております。
isozee
が
しました
銀河初心者の私としてはどちらも興味深い対象です。撮影時の参考にさせていただきます。
銀河は色が出にくいですね。デジカメだと特にそのような印象があります。
isozee
が
しました
こちらこそお世話になりました。
本当に大盛況でしたね。そのほとんどが面識のある方々だったので、心強く楽しい長い夜でしたね。
もともと銀河は星雲と比べると色彩感が小さい対象だと思いますが、その中で色彩感を出そうとすると、特にデジカメでは出しにくいですね。でも、RUKUさんの作品を見させていただくと、口径の影響もあるでしょうが、やはり画像処理技術の高さで色彩感を出せていると思います。
isozee
が
しました