北茨城星の会主催の”第22回 雨情の里 星祭り”が開催されました。
日時:平成27年8月8日13:30~21:00
場所:北茨城市 中郷ふるさとコミュニケーションセンター

ちなみに、”雨情の里”とはー北茨城市で生を受けた童謡作詞家 野口雨情の
名にちなみ、北茨城市で行われるイベント名の冠に”雨情の里”が
しばしば使用されております。

当日は朝から晴れ。当地は高台に位置するため、気持ちの良い風が
吹き、絶好の天候となりました。夜まで持ってくれれば良いがと期待。

当日のアイテムは写真のように盛りだくさん
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まず最初は“スクリーン望遠鏡”作成。
これは厚紙、凸レンズ、つや消し透明アクリル板を材料として
カメラのの構造を理解するための教材です。
21人の子供たちが参加し、付き添いのお母さん方を含め30人以上の
参加がありました。完成後、スクリーンに外の景色がきれいに写ると
子供たちの歓声が会場に響きました。

作成中の会場風景
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続いて、Hα太陽望遠鏡で太陽のプロミネンスを、屈折望遠鏡に投影版をつけて
黒点を観察しました。
そして、”北茨城星の会”の大御所Yさん指導の下、
来週 内合を迎える太陽に近づいた金星を14cm屈折望遠鏡で観察。
参加の子供達やお母さん達は初めて見る太陽のプロミネンスや大きな黒点、
あるいは細い三日月状の金星の様子に大感激!
この日は幸運にも太陽には”毒きのこ”のような巨大なプロミネンスや大型の黒点が
発生しておりました。参加者はラッキーでしたね。

Yさん指導の下、金星を観望する子供達
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17時より恒例のディナータイムとなり女性会員が暑い中、丹精こめた待望の
カレーライスが参加者全員に振舞われ、おいしい!の歓声の後、暫しの静寂が
おとずれました。
参加者、当会員、応援の方々含め74名の方が召し上がったそうです。
女性会員の皆さん。蒸し風呂のような厨房での格闘 お疲れ様でした。

日没後、いよいよ本日のメインイベント星空観望に時間がやってきた。
ここ数年ではお目にかかれなかった、ほぼ全天晴れの快晴となりました。

当日は高萩市のすばる天文同好会、日立市、ひたちなか市からの同好の士の
方々の応援もあり、40cm級ドブソニアン2台、Hα太陽望遠鏡1台、双眼望遠鏡1台
、他反射・屈折天体望遠鏡10台 合計14台の望遠鏡がスタンバイ。

望遠鏡の設置作業状況
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薄明終了を待たず、各望遠鏡はまず土星に向けられ、初めて見る
土星の輪に子供達やお母さん達の大歓声!
薄明終了後、M13、M57、M27等の星団、星雲やアルビレオ、ミザール等の二重星、連星を観望。

20時半ごろ、北茨城市の旅館・ホテル組合で催行している宿泊者の
オプショナルツアー”星空ウオッチング”の御一行様19名も参加して、
大変にぎやかな星祭りとなりました。

そしてあちこちで会員、応援者から夏の星座、夏の大三角形、春の大曲線等の説明を受け、感激していました。
そして、21時ごろにはうっすらと天の川が見えきました。

21時半頃に参加者の皆さん大変満足して、順次散会しました。

星祭り無事散会後、恒例の関係者のスターパーティーです。
当会員とご協力いただいた”すばる天文同好会”の皆さんで酒を酌み交わしながら、天気に恵まれたことに感謝し、無事終了の慰労と深夜まで天文談義に花を咲かせました。

翌朝、7時からテント、案内表示、厨房器具等の撤収、及び館内、庭の清掃で
すべて完了しました。皆さんご苦労様でした。